Excel Copilot / Customization / 2026年7月
Excel Copilotのスキル・ルール・個人設定を使い分ける
ExcelのCopilotには、同じ指示を繰り返さずに済む3つのカスタマイズ機能があります。違いは性能ではなく、指示を効かせる範囲です。個人設定は自分、ワークブックルールはファイル、スキルは繰り返す作業に使います。
結論:誰に、どこで、何度使う指示かで選ぶ
自分の好みを全ブックへ
日付、通貨、表、数式、グラフなどの好みをアカウントに保存します。他の利用者には共有されません。
そのファイルの標準を共有
.Rulesシートにルールを置きます。ファイルと一緒に共有され、共同編集者にも適用されます。
反復手順を再利用
定例レポートや分析などの手順をSKILL.mdにまとめ、必要な場面で呼び出します。
| 機能 | 保存先 | 適用範囲 | 向く指示 |
|---|---|---|---|
| 個人設定 | 利用者のアカウント | 自分が開くすべてのブック | 日付、通貨、色、表記、説明量 |
| ワークブックルール | ブック内の.Rulesシート | そのブックを使う人 | 列構成、書式、関数、レイアウト |
| スキル | OneDriveのスキルフォルダー | そのスキルを使う作業 | 分析、集計、レポート作成の手順 |
1. 個人設定:毎回書く「自分の好み」を保存
Copilotペイン右上の設定から「Personalization」を開き、短く具体的な希望を保存します。Microsoftは、通貨や日付、テーブル形式、数式、グラフ、ピボットテーブル、説明の詳しさなどを例示しています。
日付は yyyy/mm/dd で表示する
通貨は円、桁区切りあり、小数なし
表にはフィルタと固定見出しを付ける
数式は可能なら構造化参照を使う
分析結果は最初に3行で要約する個別のプロンプトが個人設定より優先されます。そのため、例外的な作業では「今回は小数第2位まで」のように明示できます。
2. ワークブックルール:ファイルごとの業務標準を持たせる
Copilotの「Add work content」からワークブックルールを作成すると、.Rulesという専用シートが生成されます。ルールは列Aに1項目ずつ置き、見出しと短い例を組み合わせます。非表示の.RulesシートはCopilotに使われません。
## NUMBERS
売上金額は円、桁区切りあり、小数なし
前年差はパーセント、小数第1位まで
## CHARTS
月次推移は折れ線グラフ
予算は灰色、実績は青色
## REVIEW
集計前に空白行と重複キーを確認する数式を使ってルールを切り替えることもできます。たとえば、経営会議用と担当者用で表示内容を変えるルールを、ドロップダウンの値に連動させられます。
3. スキル:繰り返す仕事を手順として呼び出す
カスタムスキルはOneDriveに置くフォルダーとSKILL.mdで構成されます。ファイルには名前、利用条件、実行手順を書きます。作成後は「All Skills」から選ぶか、@スキル名で呼び出します。
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name: monthly-sales-review
description: 月次売上表を点検し、会議用サマリーを作る時に使う
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# 月次売上レビュー
1. 対象月と集計範囲を確認する
2. 空白、重複、異常値を一覧にする
3. 予算比と前年比を計算する
4. 上位3要因と注意点を要約する
5. 元データは上書きせず新しいシートに出力する旧「App Skills」と混同しないでください。ここで扱うのは、繰り返し作業を再利用可能な指示としてまとめる新しいカスタムスキルです。
導入は「個人設定→ルール→スキル」の順が分かりやすい
1. 個人設定で小さく試す
自分だけに効く表記ルールから始め、Copilotがどの程度従うか確認します。
2. 既存テンプレートをルール化する
良い月次表を1つ選び、列構成、色、数式、確認項目を.Rulesに移します。
3. 手順が安定したらスキル化する
複数回試して安定した作業だけをスキルにします。例外が多い業務を急いで固定しないことが大切です。
提供状況は機能ごとに異なる
Microsoftの2026年6月発表では、個人設定は一般提供、ワークブックルールはWindows、Mac、Webへ一般提供を展開中とされています。スキルは公式サポート文書が公開されていますが、テナント、更新チャネル、ライセンス、アプリの版によって画面に現れる時期が異なる場合があります。
表示されない場合は、Excelの更新、Microsoft 365のライセンス、組織の管理者設定、更新チャネルを確認してください。モデルや機能は更新されるため、同じルールでも将来の出力が完全に同一になるとは限りません。