Microsoft Copilot非公式ガイド

Excel Copilot 2026年6月アップデートまとめ|個人設定・スキル・ファイル拡張・ピボット改善

2026年6月のExcelアップデートでは、Copilot in Excelまわりの実務機能が大きく強化されました。ポイントは、個人設定、ワークブック ルール、カスタムスキル、データコネクター、マルチモデル、ファイル対応拡大、ピボットテーブル改善です。

このページは Microsoft や Copilot の公式サイトではありません。Microsoftの公式発表を確認しながら、業務ユーザー向けに要点を整理する非公式ガイドです。一般提供済みの機能とMicrosoft 365 Insider向けの機能が混在するため、利用前に自分のMicrosoft 365環境、契約、管理者設定を確認してください。

今回の結論

Copilot in Excelは、単発の質問に答えるだけでなく、作業の好み、ブック固有のルール、外部データ、添付ファイル、変更箇所の確認まで含めて、日常のExcel作業に入り込む方向へ進んでいます。

会社利用の注意

便利になるほど、個人設定・共有ブックのルール・外部データ連携・ファイル添付の扱いが重要になります。顧客情報、個人情報、機密資料は社内ルールと権限を確認してから扱います。

今回のアップデート全体像

Microsoft Excel Blogの2026年6月更新では、Copilot in Excelの個人設定、変更箇所へ移動できるリンク、作業コンテキストの拡大、大きなファイルの分析、ピボットテーブルの #SPILL!、Insider向けのカスタムスキルとワークブック ルールが紹介されています。

機能対象提供状況実務での影響
Copilot in Excel 個人設定Windows・Mac・WebExcel BlogではWindows/Mac/Web向けとして紹介。個別環境で確認毎回の指示を減らし、表現や表の作り方をそろえやすい
ワークブック ルールWindows・Mac・WebExcel BlogではInsider、別記事では一般提供へ展開中として紹介共有ブックの見た目、命名、数式ルールをそろえやすい
カスタムスキルWindows・MacExcel BlogではInsider向けとして紹介月次レポートや定型集計の手順を再利用しやすい
新しいデータコネクターCopilot in ExcelMicrosoftの6月更新で紹介。契約・地域・権限で差が出る可能性金融、営業、サポート、プロジェクト管理などの文脈を扱いやすい
Claude Opus 4.8対応Microsoft 365 Copilot / ExcelRoadmapでは対象ユーザーへ展開中として紹介モデル選択の幅が広がるが、全ユーザー利用可能とは断定しない
応答から変更箇所へジャンプWindows・Mac・WebExcel Blogで紹介AIが編集した表、グラフ、セル範囲を確認しやすい
扱えるコンテキストとファイル拡大Windows・Mac・WebExcel Blogで紹介。制限は変更される可能性複雑な業務資料を分析に使いやすいが、情報管理が重要
ピボットテーブル #SPILL! 対応Windows・Mac・WebExcel Blogで紹介展開できない原因を見つけやすくなる

確認元: Microsoft Excel Blog: What's New in Excel (June 2026)Microsoft Excel Blog: New ways to customize how Copilot edits your workbooksMicrosoft 365 Roadmap

Copilot in Excel の個人設定

個人設定は、毎回同じ指示を出す手間を減らすための機能です。返答フォーマット、表の作り方、説明の粒度、命名、数式の書き方、ピボットやレポートの好みなどをそろえやすくなります。Microsoftの説明では、設定した好みはアカウントに保存され、Copilot in Excelのセッションに適用されます。

実務では、月次報告、予算表、営業集計のように「いつも同じ形で見たい」作業で効きます。ただし、個人設定は会社ルールそのものではありません。社内で禁止されている表現、外部共有してはいけない情報、顧客名や個人情報の扱いは別に確認が必要です。

ワークブック ルール

ワークブック ルールは、特定のExcelブックに紐づくルールとして考えると分かりやすい機能です。ブック内のルールシートに、構造、書式、命名、数式の慣例、参照例などを残し、Copilotがそのブックを編集する時の基準にできます。

項目個人設定ワークブック ルール
保存先アカウント側ブック側
向いている用途個人作業の標準化チーム共有ブックの標準化
共有時の扱い個人に紐づくブックに紐づく
注意点個人の作業癖が出るチームルールとして確認が必要

チームで使うテンプレート、定例レポート、部門共通の集計ブックでは有効です。一方で、共有前にルールの中身を確認しないと、古い業務ルールや不要な癖がブック側に残る可能性があります。

カスタムスキル

カスタムスキルは、反復的な作業のやり方を SKILL.md のような手順として残し、Copilot in Excelで再利用する考え方です。Microsoftの6月更新ではWindows/MacのInsider向けとして紹介されているため、このページでは一般提供済みとは断定しません。

向いているのは、月次レポート、予実分析、DCFモデル、定型集計、レビュー前チェックなどです。社内で使う場合は、誰がスキルを管理するか、誤った手順を入れていないか、古い会計ルールや集計条件が残っていないかを確認します。誤った手順をスキル化すると、誤った結果を繰り返す危険があります。

新しいデータコネクター

Microsoftの6月更新では、CB Insights、Daloopa、FactSet、Morningstar、PitchBook、S&P Globalなどの金融系コネクターに加え、HubSpot、Intercom、Linear、Notion、Canva、Google カレンダー、Google 連絡先などのコネクターが紹介されています。

Excel内で参照できる文脈が広がると、金融、営業、サポート、プロジェクト管理、デザイン、予定、連絡先などの情報を分析に使いやすくなります。ただし、利用できるコネクターは契約、地域、管理者設定、権限に左右される可能性があります。社内データ連携では、誰がどのデータを見られるかを先に確認してください。

Claude Opus 4.8対応とマルチモデル化

Microsoft 365 Roadmapでは、Claude Opus 4.8がMicrosoft 365 Copilotのモデル選択肢として案内され、Copilot Chat、Excel、PowerPoint、Copilot Studioなどへ展開中と説明されています。これは、Microsoft 365 CopilotでOpenAIモデルだけでなく複数モデルを使い分ける流れの一部として読めます。

ただし、どのユーザーがどのモデルを使えるかは契約、環境、管理者設定、提供状況で変わる可能性があります。「すべてのExcelユーザーが即利用できる」とは扱わず、自分のMicrosoft 365環境で確認する前提にしてください。

応答から変更箇所へジャンプ

Copilotの応答から、編集されたテーブル、グラフ、図形、セル範囲へ移動できる機能も紹介されています。AIがどこを変更したのか確認しやすくなるため、レビューや修正確認には実務的な価値があります。

ただし、ジャンプできることと、内容確認が不要になることは別です。数字、条件、集計範囲、参照元、グラフの軸、削除された行は人間が確認してください。

扱えるコンテキストとファイルの拡大

6月更新では、ドキュメントだけでなく、人物、メール、会議、Teamsチャット、チャネル、Loopページ、Webコンテンツなど、Copilot in Excelが扱える仕事の文脈拡大が紹介されています。さらに、json、xml、tsv、zip、md、html、py など30種類以上のファイル形式追加や、最大50MBまでのファイルサイズ緩和も案内されています。

より複雑な業務データをExcel内で分析しやすくなりますが、個人情報、顧客情報、社内資料、機密ファイルを渡してよいとは限りません。対応形式が増えたことと、投入してよいことは別です。

ピボットテーブルの #SPILL! エラー対応

ピボットテーブルの展開先に別のデータがある場合、#SPILL! エラーで原因に気づきやすくなる改善も紹介されています。妨げているセルを消す、またはピボットテーブルを移動することで対応できます。

これはAI機能そのものではありませんが、Excelユーザーにとっては地味に効く改善です。ピボットが広がらない原因を探す時間を減らし、レポート作成中の詰まりを減らせます。

会社・チームで使う前のチェックリスト

FAQ

Excel Copilotの個人設定とは何ですか?

毎回同じように指示していた応答形式や作業の好みを、あらかじめ保存して使いやすくする機能です。ただし、会社のルールや機密情報の扱いとは分けて考える必要があります。

個人設定とワークブック ルールは何が違いますか?

個人設定はアカウントに紐づく作業の好み、ワークブック ルールは特定のブックに紐づくルールとして整理すると分かりやすいです。

Copilot in ExcelでClaudeが使えるのですか?

Claude Opus 4.8対応が紹介されていますが、利用可否は契約、環境、提供状況によって異なる可能性があります。自分のMicrosoft 365環境で確認してください。

30種類以上のファイルを添付できるなら、何でも入れてよいですか?

いいえ。対応形式が増えても、個人情報、顧客情報、機密情報を扱う時は社内ルールや権限確認が必要です。

ピボットテーブルの #SPILL! エラーは何のためですか?

展開先に別のデータがあり、ピボットテーブルを広げられない時に原因に気づきやすくするための表示です。